健康経営が労働生産性を高めるという根拠は?

経済産業省 の「健康経営の推進及び健康経営銘柄2020について・健康経営優良法人2020について 」 (令和元年9月 資料 )に、健康経営が労働生産性を高める根拠を示しておりますので、紹介します。

1 J&Jの健康経営に関し、投資1ドルに対して、3ドルの投資リターンがあったとされている。

2 世界的な機関投資家が投資判断に組み入れるESG(環境、社会、企業統治)のSに健康経営が位置づけられている。

3 健康経営を実施する企業は、ROA(総資産経常利益率)とROS(売上高営業利益率)とが、2年のラグで上昇している。

4 健康経営を実施している企業の総合得点加重ポートフォリオは、TOPIX指数と比較すると5年間で30%程度の超過リターンがあるとされている。

5 健康経営を開始する前の5年間と開始後の5年間では、売上高営業利益率の業種相対スコアは正の値を示す傾向にある。

 経済産業省の資料では、5つの根拠をもって、健康経営が企業の労働生産性を高めることを示しています。今後は、大規模法人だけでなく中小規模法人についても、健康経営を導入し労働生産性を高めていく必要がありそうです。