1 メンタルヘルス対策とは?

うつ病等のメンタルヘル不調への対応をいいます。

2 メンタルヘルス不調とは?

メンタルヘルス不調とは、ストレスが原因で自殺したり精神障害になるだけでなく、ストレスで仕事や日常生活に支障が出たり、支障が出なくても好調でないなど、幅広く考えられています。
◎上記資料は亀田高志著「人事担当者のためのメンタルヘルス復職支援」引用

3 ストレスのメカニズムとは?

1.強いストレッサーがあると急激なストレス反応がが起き、長期化すると医師の診断が必要なうつ病などの健康問題となります。
2.上司や同僚の支援などの修飾要因があると強いストレッサーがあってもストレス反応が起きにくくなり健康問題の可能性が低くなります。
◎上記資料は川上憲人著「基礎からはじめる職場のメンタルへルス」引用

4 メンタルヘルス対策における予防医学の4段階とは?

1.一次予防(メンタルヘルス不調の未然防止) :ストレスチェック、セルフケア・ラインケア
2.二次予防(メンタルヘルス不調の早期発見・早期治療):医師の面接指導、上司の気づき、健康相談
3.三次予防(不調者の復帰支援):不調者へのリハビリ、職場復帰支援
4.四次予防(不調者の再発防止):不調者の職場復帰後の治療と仕事の両立支援
◎上記資料は亀田高志著「人事担当者のためのメンタルヘルス復職支援」引用

5 メンタルヘルス対策としてなぜ予防医学の4段階が重要なのか?

1.メンタルヘルス不調かどうかの自覚はあまりないことから、一次予防である未然防止としてストレチェックで確認したりセルフ ケア・ラインケアで事前にメンタルヘルス不調の理解を深めておくことが必要になるからです。
2.メンタルヘルス不調だとしても精神科等への受診には抵抗があるため、二次予防である早期発見・早期治療として、医師の面接指導・健康相談や上司のアドバイスにより受診を勧めていくことが必要になるからです。
3.メンタルヘルス不調は、短期間で完治するものではなく再発の可能性もあるため、三次・四次予防として、職場復帰支援や治療と仕事の両立支援が必要となるからです。

中小企業のメンタルヘルス対策の進め方

1.経営者がメンタルヘルス対策に取り組むことを表明します。
2.事業所内メンタルヘルス推進担当者を選任し体制を整備します。
3.産業保健総合支援センターなどの事業場外資源を利用します。
4.予防医学の4段階のメンタルヘルス対策をPDCAのマネジメントシステムで取り組んでいきます。
◎上記資料は財団法人医学振興財団著「中小規模事業場におけるメンタルヘルス対策の進め方に関する研究」引用